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為替イブニング海外市場2024年11月26日

2024年11月26日
(コラム執筆時間:19時11分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.00~155.00
ユーロ円160.50~162.50
ユーロドル1.0400~1.0550
豪ドル円99.00~100.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

東京株式市場ではNYダウが最高値を更新するにもかかわらず、前日比338円安と終始軟調で推移している。日経ダウは一時750円を超え、3万8千円割れ目前まで反落しており、市場の相場観も動揺を隠せない状況にある。強いてあげるならば、今朝方、トランプ米次期大統領がSNSを通して、中国、カナダ、そして、メキシコなどを対象とした追加関税に言及したことが起因しているが、一部では遅かれ早かれ日本に対しても追加関税引き上げ問題が発生するとの悲観的な見方が株式市場の重石になっているとも解釈できる。いずれにしても、市場の関心はトラン氏の一言一句に今後も翻弄されるだろうが、基本的には就任前の出来事であり、それまでは一喜一憂することなく、冷静に対処することが賢明であり、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、ドル円は、米債券利回りの動向に注視しているが、本日のFOMC議事録(11月6日-7日開催)において、何らかのヒントを得られるかどうかであろうが、ここ最近のFRB関係者からは利下げを急ぐ必要はないとの見解もあり、依然として、米金利の優位性は維持される可能性が高く、ドルの更なる下落局面では買い戻しに転じることが一考であろう。引き続きレンジ幅ドル円153.00~155.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、ECBの利下げ観測を背景に、依然として、戻り売りが優先されているが、同時に、トランプ政権での関税引き上げ問題を踏まえて、拙速的な上値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅をユーロドル1.0400~1.0550まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円153円前後から押し目買いと共に、ドル円155円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、今朝と同様に、1.04前後から押し目買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は、今朝と同様に、ドル円155円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円153円台半ば割れから少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ECBの利下げ観測を元に、戻り売りが優先されているが、依然として、試行錯誤の段階にあり、1.05前後でもみ合い相場と化している。引き続きユーロドル1.04台半ば割れから押し目買いでと共に、ユーロドル1.05台半ば前後からナンピン売りで待機施政を強めている模様。

●クロス円は、ドル円153円台半ば前後ではロング、ドル円155円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は160円台半ば前後から押し目買いと共に、162円半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、豪ドル円は99円前後から押し目買いと共に、100円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.50155.70
ユーロ円160.00163.00
ユーロドル1.03501.0600
豪ドル円98.50101.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.50155.70
ユーロ円160.00163.00
ユーロドル1.03501.0600
豪ドル円98.50101.00
現在のポジション
No position
2024年11月収支経過 (11/01~26日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥130,000
ユーロ円-¥75,000
ユーロドル-¥137,100(-$850)
豪ドル円+¥85,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000155.30(SL155.80買い)
ドル円買い50,000153.50(SL153.00売り)
ユーロ円売り50,000162.30(SL162.80買い)
ユーロ円買い50,000160.50(SL160.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0550(SL1.0600買い)
ユーロドル買い50,0001.0380(SL1.0330売り)
豪ドル円売り50,000100.50(SL101.00買い)
豪ドル円買い50,00099.00(SL98.50売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.00(SL152.50売り)
ユーロ円売り50,000162.50(SL163.00買い)
ユーロ円買い50,000160.50(SL160.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0550(SL1.0600買い)
ユーロドル買い50,0001.0400(SL1.0350売り)
豪ドル円売り50,000100.50(SL101.00買い)
豪ドル円買い50,00099.00(SL98.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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