「トランプ・トレード」そして「米利下げ観測後退」が進行する中、先週は「ウクライナ情勢緊迫化」に翻弄される展開でした。
『米国供与の長距離ミサイルがロシア西部の軍事施設を攻撃』との報をキッカケに、“地政学的リスク”に包まれたからです。
この影響にてプーチン露大統領は『核抑止力の国家政策指針(核ドクトリン)を改定』と報じられ、にわかに「核戦争勃発」との意識が席巻したからです。
その後には『ロシアは核戦争を起こさない』というラブロフ露外相の火消し発言にて一応は落ち着きを取り戻しましたが、それでも“上を下へ”と揺れ動かされるに至っています。
もっとも「米感謝祭(28日)」その後に「米国勢休暇」を控えていることを考えれば、今週はそれらの“ポジション調整”が意識されるところです。
特に今週は「主要な米経済指標」が予定されますので、「米利下げ観測の行方」に再び脚光が浴びてもおかしくないところです。
そうなると積み上がったポジションには、やはり“調整圧力”がかかりやすいと見るのが妥当なところです。
週初となる本日には、『トランプ次期大統領、財務長官にベッセント氏を起用』という「米財務長官人事」を巡って“ギャップダウン”に晒されています。
ただこちらは「貿易不均衡是正」を期待した“ドル安志向”を先取りしたに過ぎず、“継続性”に関しては些か疑問といわざるを得ないところです。
そうなると“経済情勢次第”を背景に台頭した「米利下げ観測後退」が、やはり下値を支える形で機能する・・・?
先週記したように、「トレンド転換」のシグナルとされる“日足・一目均衡表の雲のネジレ”を経て、“上値の重さ”が意識されているのは事実です。
それでも“ドル買い”そのものに大きな変化がない以上、あくまで“ポジション調整”の域に留まると考えたいところです。
《12:15》
FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-