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アセットコントロール
アセットコントロールを利用すれば、資産全体の評価損益を基準とした取引が可能です。
資産全体の状況によって利食いしたり損切りする事が可能になるため、リスク管理としても利用する事ができます。
アセットコントロールとは?
マネパが提供するアセットコントロール機能は、資産全体の評価損益を基準とした取引を可能とする独自のサービスです。
アセットコントロールとは、直訳すると資産管理の事。この機能を利用する事で、一般的なポジションごとの決済注文ではなく、評価損益ベースでの一括決済注文が可能となります。
これにより、異なる通貨ペアを保有していても、保有ポジション全体で1万円の利益が出れば決済したい、といった注文が可能になりますので、例えば以下のような運用が可能となります。
・保有ポジションを含む口座全体の評価損益が10万円になったら利益を確定したい。
・保有ポジションを含む口座全体の損失(リスク)を3万円程度に抑えたい。
・保有ポジションを含む口座全体の評価損益が20万円になったら利益を確定し、損失(リスク)が2万円になったら損切りしたい。
アセットコントロール機能を利用すると、保有ポジション全体の利益や損失をコントロールする事になるため、結果としてリスク管理につながります。
アセットコントロールのよくある質問
Q. ドル円1万、ユーロ円1万と買いポジションを持っている時にトータルで10,000円程度の損失(リスク)で抑えたいのですが?
A.アセットコントロールを、次のように設定してください。
まず、アセットコントロール設定画面を開きます。クイック発注ボードの「メニュー」より、「アセットコントロール」を選択してください。
- アセットコントロール設定画面にて、「損切り金額」に「10000」と入力します。
- アクションの「開始する」を選択すると、アセットコントロールが設定されます。これで、口座全体の評価損が10,000円に達した時に全ての建玉が決済されます。
中止したい場合は、「解除する」を選択してください。
- アセットコントロールは、一度決済が実行されると未設定の状態に戻ります。
繰り返し同じ金額で設定したい場合は、「決済時の反復設定」を「する」に設定してください。
アセットコントロールを利用しないと…
ご質問のケースでアセットコントロールを利用しない場合、それぞれのポジションに個別に逆指値を設定するか、証拠金を調整してロスカット発動を見越したリスク管理をする必要がありました。
もし、ドル/円とユーロ/円それぞれの建玉に50pips下で損切(逆指値)を設定したとしても、下図のように50pips下に達したそれぞれの通貨が個別に約定するという、単一通貨でのリスク管理方法であり、リスク許容額からトータルリスクを管理する方法ではありませんでした。
アセットコントロールなら、建玉ごとの損益状況ではなく口座全体での評価損益をもとに決済できるので、これまで難しかった建玉を俯瞰しての資産管理が可能となりました。
例えば、損切り金額を1万円に設定した場合、下図のようにユーロ/円で1万円以上の評価損が出ていても、米ドル/円で評価益が出ているため、建玉は決済されません。
その他の質問
Q. 単一のポジションしか保有しない場合、アセットコントロールは有効なリスク管理として機能しますか?
A. 単一ポジションのリスク管理においては、逆指値等での管理が望ましいと思われますが(アセットコントロールは一定間隔での評価の為)未決済スワップも含めた管理が可能となりますのでお客様のニーズに合わせてご利用下さい。
Q. 通常のロスカットレベル以下にアセットコントロールを設定すればロスカットを回避できますか?
A. できません。ロスカット基準額≧ストップロス基準額(アセットコントロールでの設定値)の場合、ロスカット基準額が優先されます。
Q. 10万円の損失でおさえたいのですが、アセットコントロールを利用すれば損失額は「10万円」で保証されるのですか?
A. されません。アセットコントロールは一定間隔ごとに行なわれる評価損益のチェックにより執行されますので、相場状況により10万円以上の損失が発生する場合がございます。
Q. アセットコントロールをリスク管理以外の目的で使うことができると聞いたのですが?
A. アセットコントロールは、ストップロス基準額だけでなく、リミット基準額も設定できます。また、この2つを同時に設定することも可能ですので、口座全体に対してOCO注文のように利用することも可能です。
アセットコントロール反復設定
初期設定では「しない」に設定されています。この場合、以下のアクションによりポジションの一部または全てが決済されるとアセットコントロールの設定が解除されます。
1.複数ポジションの一部決済
(例:ドル円とユーロ円を保有している状態でユーロ円のみを決済)
2.保有ポジションの部分決済
(例:保有中のポンド円100万通貨単位のうち10万のみを決済)
3.保有ポジションの全決済
(ロスカット含む)
4.現受け、現渡し
しかし「する」に設定しておけば、ストップロス基準額やリミット基準額の設定値は解除されることなくアセットコントロールは引き続き有効となります。
ポジション決済時の注意事項
アセットコントロールの「決済時の反復設定」が「する」のときに複数ポジションの一部決済または保有ポジションの部分決済が行なわれると、前述のとおりストップロス基準額やリミット基準額の設定値は引き継がれますが、評価損益については残ったポジションを元に再計算されます。
このため設定が引き継がれた瞬間に評価損がストップロス基準額の設定値を下回るもしくは評価益がリミット基準額の設定値を上回る状態になる可能性あり、残りのポジションに対して当初の思惑と異なる形でストップロスやリミットが成立するケースが想定されますのでご注意ください。