新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀据え置き】
20日にトルコ中銀は政策金利を50%に据え置いた。据え置きは5会合連続となる。
第3四半期は内需が引き続き鈍化している指標が多くインフレの影響が弱まっていることを示唆していると言及した。緩和のタイミングを示唆するものとしては、インフレ期待と中銀のインフレ鈍化予測との整合性に一層注目しているとする発言もあった。
トルコ中銀の8月の予測によると2024年末と2025年末のインフレ率をそれぞれ38%と14%に据え置き、2026年末には9%まで鈍化するとしている。
USD/TRY 1時間足BIDチャート
(USD/TRY)
先週のドルリラは33.6119~33.9818のレンジで0.63%の上昇となった。34リラ付近が短期のレジスタンスとなり、33.80付近が短期のサポート、そこを抜けると33.60付近への下落を予想する。
TRY/JPY 1時間足BIDチャート
先週のリラ円は4.223~4.38円のレンジで2.89%の下落となった。4.24~4.3のレンジだったがそこを下抜けして4.223円まで下落した。安値を更新しておりこの下はサポートが見当たらないが安値の4.22円付近、節目の4.2円付近に注目したい。
【南アCPIが低下】
21日に発表された7月のCPIは、前年同月比4.6%と、前月の5.1%から鈍化した。予想の4.9%は下回り3年ぶりの低水準に低下した。食品・燃料価格を除くコアCPI上昇率は同4.5%から4.3%に鈍化した。食品とノンアルコール飲料の上昇率が6月の4.6%から4.5%に鈍化、燃料は同7.6%から4.5%に鈍化した。南ア中銀のインフレターゲットは3~6%で中間の4.5%が望ましいとしている。今回のCPIはその中間に近づいたために次回会合での利下げ予想が上昇した。
USD/ZAR 週足BIDチャート
(USD/ZAR)
ドルの下落を受けてドルランドは17.6641~18.0487のレンジで0.83%の下落となった。ここまでサポートされてきた18ランド付近を下抜けし短期的なレジスタンスになっている。直近安値の17.66付近を下抜けする場合は昨年7月の安値17.40付近への下落を予想する。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は8.07~8.316円のレンジで1.32%の下落となった。8.3円付近がレジスタンスとなり8~8.30円のレンジを予想する。
【8円付近がレジスタンスに】
22日にメキシコ中銀の8月金融政策決定会合の議事要旨が発表された。この会合で、中銀は政策金利を0.25%引き下げて10.75%としたが、政策委員5人のうち2人が利下げに反対した。反対した2名の委員は拙速な利下げによって中銀の信頼性が損なわれるとの懸念を表明したことが分かった。
大半の委員は、これまで実施してきた金融政策に加え、コロナ禍やウクライナ戦争が引き起こした世界的ショックの緩和を踏まえると、インフレ見通しは大きく改善したとの認識を示した。
USD/MXN 日足BIDチャート
(USD/MXN)
先週のドルペソは18.5781~19.5261のレンジで2.51%の上昇となった。19.5付近がレジスタンスになっており、ここが抑えられれば18.5~19.5ペソのレンジを予想する。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は7.446~7.945円のレンジで4.02%の下落となった。8円付近が戻り高値となり7.5円付近に下落して終了した。7.35~7.85円のレンジを予想する。
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